Willnext Design

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    急成長のなかで揺らがない軸が、意思ある選択をつくる


    急成長をし続ける事業フェーズにおいて、個人の志や価値観やいかに捉え、組織の定着率の向上や戦力化の促進に繋げていくのか。Willnext Design(旧:Willnextプログラム)をオンボーディング施策として導入したEpigenetic AI様の実例から、全社員がリーダーシップを発揮する組織開発の取り組みをご紹介します。

    石塚 榛香 様

    Epigenetic AI株式会社 人事・組織開発担当

    人材系ベンチャーおよびBtoCスタートアップにて7年間、新卒・中途採用の双方を担い、スピード重視のベンチャー採用を牽引。現場起点の課題解決から採用戦略の立案まで、幅広い実務を経験してきた。現在は組織基盤の強化を担う人事として、採用・制度設計・業務フロー改善など多面的なアプローチから、長期的に機能する組織づくりに取り組んでいる。
    https://epimetrix.co.jp/

    急速な変化のなかで、揺らがない軸をいかに育むのか。

    − Willnext Designを導入された背景を教えて下さい。

    2025年6月に創業した当社は、「創業から最短3年でユニコーン企業に匹敵する企業価値の実現」という、業界に前例のない爆速の成長を目指しています。立ち上げから間もない段階で、業務委託を含む社員数が急速に増加。さらにアジア最高峰の事業価値を実現すべく、世界中から優秀な人材を積極的に採用していくなか、組織の急拡大に伴い、カルチャーの浸透やオンボーディングの質をいかに担保するかが重要な課題となっていました。

    一方で、人事体制は小規模なため、社員一人ひとりが持つ価値観や特性、事業に影響しうる課題の兆しを細やかに把握し続けるには限界もあります。入社後、社員が1日でも早く、そして長く活躍できる組織であるためには、個々のパーソナリティを可視化し、人事データとして集めていくことで、点ではなく線で支える継続的な支援の仕組みが必要だと考えていました。

    こうした背景から、外部の知見や仕組みを取り入れることも視野に入れ、最適な手立てを模索していたタイミングで出会ったのがWillnext Designです。個人の価値観を深く掘り下げながら、それを組織内で活用可能なかたちに落とし込める点に可能性を感じ、導入を決めました。

    − Willnext Designは、これまで経験されてきた研修と比較すると、どんな違いがありましたか?

    人事サービスやキャリア支援の多くは、特定のスキルやキャリアの意思決定といった「短期的・具体的なテーマ」にフォーカスするものが多い印象です。ただ、当社のように会社そのものが急速に変化し続けるスタートアップにおいては、一時的な最適解がすぐに更新されてしまう可能性も高く、表層的な意思決定だけでは追いつきません。

    その点、Willnext Designは目の前のキャリアに限らず、対象者の人生を深く掘り下げることで、根底にある価値観を言語化できる設計になっています。変化の大きい環境であっても揺らぎにくい軸を持てることは、長期的に活躍し続けるうえで重要な要素だと考えていたため、プログラムのプロセスにはとても共感できました。

    さらに、セッションを通じて言語化された内容が、社内で共有可能な資料として整理される点も特徴的です。第三者が介在することで、社内では引き出しきれない本音や背景が顕在化し、それを組織が受け取り、活躍を支える環境づくりへと活かしていく。個人と組織の双方にとって意味のある接続が生まれる点に、大きな価値を感じましたね。

    パーソナリティの可視化が、リーダーシップ発揮を後押しする。

    − プログラム対象者は、どのように選定されましたか?

    対象者には、中途入社を含む新入社員2名を選定しました。エンジニアと経理領域を担うメンバーであり、いずれも入社直後から即戦力としての活躍が期待できる一方で、スピード感のある採用方針上、価値観やパーソナリティを深掘りする余地があると感じていました。

    また、それまで役員クラスの採用が中心だった当社にとって、この2名はメンバー層として初めての採用でもありました。本格的な組織拡大に先立ち、単に業務に適応するだけではなく、近い将来リーダーとして組織を牽引していく存在になってほしい。通常業務と並行してプログラムを実施することで、「会社」という枠組みだけではなく「私」を主語に置く機会が生まれます。この経験が、自身の志や価値観と向き合い、結果的に事業に対する主体性を育むことにつながると考え、選定しました。

     Willnext Designを導入することで、選抜された社員にどんなことを期待していましたか?

    単なる人材教育ではなく、困難に直面しても揺るがない信念を持ち、組織を牽引する「リーダーとしての基盤」を築く機会になることを期待していましたね。導入の意図については事前に対象者へ伝えていましたが、両名ともこの学びを活かそうとする意欲的な姿勢が印象的でした。

    適性検査だけでは見えない価値観が、長期的な活躍を支える環境へと活かされる。

     プログラム終了後、対象者からどのような声が聞こえましたか?

    対象者からは、「業務では触れないプライベートな背景も含めて話せたことで、思考が整理され、すっきりした感覚があった」という声がありました。これまでの経験や価値観を振り返る“人生の棚卸”のような時間には、言語化が難しい感情や記憶に向き合う瞬間もあります。そのなかで、セッションを通じて自身の強みがどのような原体験から形成されているのかを深層的に掘り下げ、言語化していくプロセスは、自身の軸を捉えなおす機会になっていたと感じます。

    また、「自己開示した内容を社内でも共有したい」「他のメンバーのことも理解したい」といった意識の変化も生まれました。個人の内省にとどまらず、組織内での相互理解へと関心が広がっていった点は、当初のねらいとも重なる部分でしたね。

    − 導入時に期待していた効果は得られましたか?

    期待していた「入社後、1日でも早く、長く活躍できる状態をつくる」という点においては、即効性のある変化というよりも、継続的な効果につながる手応えがありました。人事として、業務上の関わりだけでは見えなかった対象者の価値観やライフビジョン、入社後の心境を知ることができたのは大きな収穫でした。理由として、例えば、採用時の適性検査で「貢献心が強い」と現れた場合、その背景にある経験や思考プロセスまで知れたことにより、今後のキャリア形成や組織づくりの手立てを、より解像度高く検討しやすくなったからです。

    さらに、第三者が介在することの価値も実感しています。利害関係なく話せる存在として産業医を例にあげると、安心して話せるものの、人事との連携がないため課題が共有されず、社内での継続的な支援につながりにくい側面もあります。一方、Willnext Designは、会社と社員の中立的な立場で対話を行いながらも、本人の意思を尊重したかたちで内容が整理・共有されるため、人事や組織としてその気づきを活かすことができます。個人に閉じず、組織へとひらかれていく設計である点においても、導入時に期待していた価値が発揮されていると感じています。

    個人のWillが組織の推進力となり、社会への価値創出につながっていく。

     今回の結果を踏まえて、今後組織や人事部門としてどのような展開を検討されていますか?

    当社では現在、入社する全社員を対象に、Willnext Designをオンボーディング施策の一環として導入し、仕組みとしての運用を始めました。入社後の一定期間でセッションを実施し、共有されたシートをもとに本人と上司、人事が対話を重ねることで、個人のWillと事業の方向性をすり合わせていく。Willnext Designが社内の共通言語となることで、その後のフォローアップも含めた相互理解が進み、一人ひとりが主体性をもって事業と人生の双方に向き合うことが、結果として組織の成長にもつながっていくと考えています。

    私たちには、「世界中の人々の健康寿命を引き上げる」というミッションがあります。健康寿命が1年延びることで生まれる社会的・経済的価値は大きく、アメリカでは約5,000兆円規模の経済効果があるとも言われています。Epigenetic AIが目指すのは、個人や当社の富や名誉のためではなく、世界の人々に価値を還元し、この領域でアジアを代表する存在として社会に貢献していくこと。その実現に向けて、事業の成長とともに一人ひとりが主体的に挑戦し続けられる組織の土壌をつくっていくことが重要だと考えています。一人の意思ある行動の積み重ねが、組織の成長へとつながっていく。そうした循環を生み出すために、人事としての取り組みをこれからも深化させていきたいと思います。

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